2013年09月30日
JFOLKS車豆知識-「オイル粘度ってなんですか?」
おはようございます。Jです。
毎週月曜日JFOLKS車豆知識を送ります。
今週のテーマは「オイル粘度ってなんですか?」
前回は「ベースオイル」について考えてみました。
今回は「オイル粘度」を考えてみたいと思います。
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まずはじめに、オイル粘度ってなんでしょうか?
粘度とは読んで字のごとく、オイルの粘りの度合いを表しています。
一般的なマルチグレードオイルでは、低温粘度と、高温粘度が表記されます。
(オイルはマルチグレードとシングルグレードがありますが、流通量が圧倒的に多いマルチグレードについて書いています)
低温粘度は、0W~25Wまで6種類あり、数字が小さいほど低温時の粘度が低いです。(サラサラしている)
この指数は低温時のエンジンオイルの流動性を表すもので、マイナス何度で凝固するか、ポンプ吐出圧力などの試験によって決められています。
この指数が低いほど低温時でも柔らかいので、エンジン始動時などのエンジンが冷えている時に抵抗が少なくなるため、エンジン始動性が良くなったり燃費向上に貢献したりもします。
逆に低温粘度指数の高いエンジンオイルを選んでしまった場合、エンジン始動性が悪くなったりエンジンのフィーリングが重く感じられます。
この現象は特に冬季で気温の低い時にはかなり顕著に現れ、エンジン排気量の小さい車ほど違いが分かりやすいです。
高温粘度は、20~60まで5種類あり、数字が大きいほど高温での粘度が高いことが特徴です。
粘度=耐熱・耐負荷性と思われがちですが、実際はピストンとシリンダーのクリアランスで推奨粘度が決定されています。
近年は環境意識の高まりなのか?低燃費性能が求められています。
各メーカーが低燃費エンジンを新設計し、ハイブリッドでもないのにリッター30キロとかありますね。
そのようなエンジンには、以前では考えられなかったような「0W-20」などの低粘度のオイルが使用されています。
このオイルを、低粘度オイル推奨エンジン以外に入れると壊れてしまう。という噂がありますが、実際は問題ないそうです。
また、旧車や過走行車など、エンジンが摩耗しクリアランスが大きくなったエンジンには50番という高粘度のエンジンオイルを使うと圧縮漏れを止められるという裏ワザもあるのです。
エンジンオイルの粘度は詳しく書けばそれだけで一つのウェブサイトが作れてしまうくらいたくさんの情報がありますが、要点だけ抑えて自分の車に最適なエンジンオイルを選びましょう。
みなさんのメインの使い方はなんでしょうか?
通勤や買い物、長距離移動? 休日には仲間とサーキット?
街乗りメインであれば、燃費を優先させて考えるのがよさそうですね?
その場合は、基本的に低粘度が良いと思います。
現代のエンジンは部品のクリアランスが小さく作られています。
ですから、10Wー30推奨のエンジンに0Wー20などを入れても問題はありません。(耐熱性に重点を置いていないので、スポーツ走行などはやめた方が良いです。
先ほども書きましたが、粘度=耐熱性ではありませんが、低粘度オイルはそもそも耐熱性に重点を置いていないので)
寒い地域に暮らしている方も低粘度オイルが良いと思います。(エンジン内部の抵抗が減り、始動性が確実によくなります)
最近はエンジンがうるさく感じるなぁという方や、マフラーからうっすらと煙が出てる・・という方は、高粘度オイルを選ぶのが良いと思います。
粘度が高いと緩衝性が高くなり、エンジンノイズが小さくなりますし、シール性が高くなるので隙間が小さくなり、オイルの流入などを防いでくれます。
スポーツ走行をする方や、山岳地域などで坂道が多い・・など、高負荷が多くなる場合は高粘度+耐熱性能が高いものを選ぶのが良いと思います。
このように、使い方やエンジンの状態によって粘度を選ぶのがエンジンを長持ちさせるコツになります。
少しばかり、オイルにこだわってみるのも良さそうですね。
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